【早期教育の現場から  vol.10】
子供の探究心(2)
−自己存在・心を作る−

 3〜6歳頃は好奇心が大変旺盛で、それ故に「いたずら」盛りでもあります。

 さて、大人としては困ってしまう「いたずら」ですが、たとえ同じことをしても、その原因は次の2つに大別することができます。

  1 お母さんに振り向いてほしくて。
  2 好奇心・探究心から発する欲求に従って。

 例えば、お母さんが大切に育てていた花を子どもが掘り起こしていたとしましょう。親からは理解しがたい行為に違いありませんが、心の内側を覗いてみるとこんな違いがあります。

 1の場合 ―理由が不明確−
 「むしゃくしゃして、やらずにはいられなかった」というストレス解消だったり、自己存在の確認作業だったり、好奇心とは無縁。

 2の場合 −理由が明確―
 「何故こんな風に大きくなったのかなあ?土の下はどうなっているんだろう?」という好奇心から。

勿論、どちらであるかによって対応も違ってきます。
 まず、どちらのタイプのいたずらかを見極めます。頭ごなしに叱らずに、その行為をやめさて「どうしてこんなことをしちゃったの?」と問います。
 理由が言える場合は2のタイプですから、本人に悪気はありません。そこで「お花はこんな風にすると死んじゃうんだよ」と、何故やってはいけないかについて説明し、諭します。

 次に理由が言えない場合は1にタイプと判断がつきます。(まだ表現がおぼつかない幼児は別)
 これはお母さんに振り向いてほしいというサインですから、子どもにしっかりと愛情を伝えることが大切になります。(原因に目を向けて対処せず叱るだけでは、その場は収まっても同じ類のことを繰り返します。)

 まずは普段からいっぱい抱きしめたり、スキンシップをたくさん取るように心がけてあげること。
そして「大好きだよ」「あなたが生まれてきてどんなに幸せか」という気持ちをキチンと伝えてあげます。こうしていると「自分は愛されている」と自己の存在を肯定することができます。
心の柱ができれば健全な好奇心や探究心が育つのです。

 幼い頃は、母と子の絆がどれほど重要か、ということを今一度心に刻んで、子供との日々を大切に過ごしましょうね。

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