【赤ちゃんからの手紙 vol.2】
前略 大好きなお母さん
 ボクを生んでくれてありがとう。
 だって、ボクの毎日は驚きと喜びに満ちていて、それはそれはスリリングなんだもの。

 この前のおさんぽの途中でもね、何かの「ブーン」っていう音が、右へ行ったり左へ行ったり、遠くになったり近くになったり・・・とーってもふしぎでおもしろかったなあ。
 それからね、ボクの前を白いものが上へヒラヒラ、下へヒラヒラ飛んでいたよね。〜あれは何だったんだろう。〜
 それを見た時、ボクはもうドキドキワクワクして目が離せなくなったんだ。

 何だろう?どういうことなんだろう?どうなるんだろう?って。
 そしてね、お母さんのお友達の家に行った時、玄関のところで、ボクはもう本当にうっとりしちゃった。

 だって、おもしろい形があって、それにいろんな色がついて、ボクの心に焼きついて離れなくなっちゃったんだもの。
 「この子ったら、ミレーの『落ち穂拾い』を一生懸命見ているわ。わかっているのかしら?」ってお母さん、何だかちょっと嬉しそうに言ってたよね。目に映るもの、手に触れるもの、耳に入ってくる音そのどれもが、ボクにとってはステキな出会いなんだ。

 だからボクにたくさんのものを見せてほしい。たくさんのものを見ると大好きなものがたまってくるの。
 そして、大好きだと思うものを、もっともっと見たかったり知りたかったりしてくるんだよ。

 こうやってたくさんのことを見たり、聞いたり、感じたりしたことが、ある日突然ひとつに結びついて、「わかった」り「考えた」りすることができるようになっちゃうんだ。
 そして、得意なことがどんどん、どんどん増えてくるんだよ。だからボクにもっといろんなことを、 

           見せてほしい   
              聞かせてほしい
                 触らせてほしい

 『ボクが世の中のいろんなことを、見たり、聞いたり、感じたりして、こんなにも心がワクワクするってこと』をお母さんがわかってくれたらなあ。

 そして、ボクといっしょに楽しんでくれたらもっと嬉しいのに・・・。
 それじゃあ、またお手紙書くね。

〒669-1546
兵庫県三田市弥生が丘1-1-1
フローラ88・3F